「にじいろガーデン/小川糸」あらすじ・感想

にじいろガーデン 小説のあらすじ・感想

あらすじ

泉はある日、今にも線路に身を投げてしまいそうな少女・千代子に思わず声をかける。

汚部屋の片付けや食事を共にするうちに、二人は惹かれ合っていった。

夫との関係が破綻している泉と、レズビアンであることを親に認めてもらえない千代子と、千代子にすっかり懐いた泉の息子・草介は、自然豊かな村へ駆け落ちする。

二人の母、優しい息子、さらにパワフルな娘も加わり、家族四人の新しい暮らしが始まった。

感想

家族の愛、マチュピチュ村の自然、飾らない泉と千代子の姿など、たくさんの美しいものが詰まっています。

同性カップル故の苦労はもちろんあるけれど、愛と強さで乗り越える家族の姿には元気をもらえます。

また息子の草介は、本当にいい子でかわいくて頼れて、私もメロメロになってしまうのですが、後半で秘めていた気持ちを知ってしまったとき、これまでの幸せな家族にまた違う色が加わって、とてつもない切なさを感じました。

母二人と血のつながらない兄妹のマイノリティな家族ですが、お互いがお互いを思いやり助け合う、家族の基本的で美しい在り方を教えてもらえる物語でした。

ころり的好き度

★★★★☆

コメント

タイトルとURLをコピーしました