「砂漠/伊坂幸太郎」あらすじ・感想

砂漠/伊坂幸太郎 小説のあらすじ・感想

あらすじ

春、

新大学生の北村は、同じ学部の4人と知り合う。

お調子者の鳥井、不思議な能力を持つ南、臆さない西嶋、とにかく美人な東堂。

タイプの違う5人は麻雀を通じて仲良くなり、普通の大学生らしい日常と、ちょっとした非日常を過ごすのであった。

感想

大学生の、けして大冒険とはいえない日常が綴られていくのですが、語り手である北村の思考や人物同士のかけ合いがユーモアたっぷりで、楽しく読めます。

もっとずっと彼らの日常を見てみたい、そんな風に思いました。

特にまっすぐすぎて熱すぎる西嶋は強烈です。

空気が読めない変なヤツなんですが、自分に正直で憎めません。

春、夏、秋と季節で分けられる章それぞれに山場がありつつ、叙情トリックが発動する冬のクライマックスには、思わず熱くなりました。

全体を通しては大きな感動はないけれど、あぁ、いいなぁ…とじんわり熱くなれる、そんな小説でした。

ころり的好き度

★★★★☆

コメント

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