「残照の頂 続・山女日記/湊かなえ」あらすじ・感想

小説のあらすじ・感想

あらすじ

喫茶店を経営する陵子は、親子ほど年の離れた麻美子とともに、五竜岳登山に挑戦する。

山岳ガイドに指名したのは、陵子は経営する「GORYU」に飾られている五竜岳の写真を撮った、写真家の山根だった。

今は亡き夫への想いを胸に山に登る陵子と、なんだか様子のおかしい麻美子と、山根。

3人を待つ景色とは。

「後立山連峰」を含む四編から成る、女性たちの物語。

感想

前作「山女日記」が素敵だったので、手に取りました。

こちらもまた「登山をする女性」をテーマにした短編集で、山の魔力ともいえる魅力が伝わってくるし、切なさを含んだ感動の物語が詰まっています。

「山」と「女性」でこんなに様々なストーリーが生まれるものなのかと驚きです。

個人的に一番好きなお話は「立山・剱岳」で、母の強さとかわいらしさに惹かれました。

そして

「仕事をしたいんじゃないんだ。私自身が人の命に寄り添える人間になりたい。」

このセリフには私も完敗です。

湊かなえさんのイヤミスが大好きなのですが、山女日記シリーズは神秘的だったりチャーミングだったりと違った魅力を持っていて、でもやっぱり女性目線の心理描写はさすがだなぁ、好きだなぁと唸ってしまいます。

ころり的好き度

★★★★☆

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