「オーパーツ 死を招く至宝/蒼井碧」あらすじ・感想

オーパーツ 小説のあらすじ・感想

あらすじ

大学生である鳳水月は、ある日自分にそっくりな、同じく大学生の古城深夜と遭遇する。

仕事で忙しいという深夜は、水月に講義の替え玉出席を頼んできた。

深夜の仕事、それはオーパーツ鑑定士である。

その時代の技術や知識では作り出せないはずの古代の工芸品であるオーパーツ。

その周りで起こる事件に、水月と深夜のドッペルゲンガーコンビが挑む。

第16回このミス大賞受賞作品。

感想

オーパーツという心踊るテーマ、水晶髑髏に囲まれるというインパクトのある殺害現場、暗殺者とのアクションシーン、何より予測不能な深夜と振り回される水月との掛け合いなど、しっかりとミステリーでありながらエンタメ性に富んだ、読んでいて楽しいミステリーです。

「全てのパーツは揃った」の決め台詞や、ビジュアルのいいドッペルゲンガーコンビ、その二人に負けない個性的な姉のまひるなんかは、漫画やドラマにしても見栄えしそうだと思いました。

オカルトめいたオーパーツと大胆なトリックが絡み合い、鮮やかに解決する四編、と思いきや、エピローグではとんでもなく気になるものを残されて、続編を期待せずにはいられない作品でした。

ころり的好き度

★★★★☆

コメント

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