「そして、バトンは渡された/瀬尾まいこ」

そして、バトンは渡された 小説のあらすじ・感想

あらすじ

水戸、田中、泉ヶ原、森宮。

これまで優子は家族の形態が七回変わってきた。

今一緒に暮らしているのは、血のつながりのない父親、森宮さん。

友達や家族との関係に戸惑うことはあるけれど、家族の形が変わるたびたくましくなっていく優子が、自分自身の伴侶を持つまでの物語。

血のつながった父・水戸から、明るくて可愛い梨花さん、裕福で落ち着いた泉ヶ原さん、頭がいいが少しズレている森宮さん。

そしてまた、愛のバトンが渡っていく。

感想

たくさんの親が登場します。

そのそれぞれがそれぞれの方法で優子をとても大切にしていて、血のつながりだけじゃない家族のあり方について、改めて考えさせられました。

親子らしからぬ、でも家族の愛に満ちた優子の人生は、もちろん大変なこともたくさんあるだろうけど、羨ましさを覚えます。

とにかく今そばにいる人を大切にしたい、そう思いました。

また、「親になるって、未来が二倍以上になること」、「自分じゃない誰かのために毎日を費やすのって、こんなに意味をもたらしてくれるもの」など、親としての喜びが的確に、かつ素敵に表現されていて、とても共感しますし、私もこんな風に親に思ってもらっていたのかなと嬉しくなりました。

ころり的好き度

★★★★★

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