「果てしなき渇き/深町秋生」あらすじ・感想

果てしなき渇き 小説のあらすじ・感想

あらすじ

加奈子がいなくなったと元妻から連絡を受けた藤島が、加奈子の部屋を調べたところ、大量の覚醒剤を発見した。

美しく頭の良い娘の部屋に、なぜこんなものが?

加奈子の人間関係を探れば探るほど、藤島の知らない娘の顔が見えてくる。

娘は一体何者なのか。

一方三年前、同級生からいじめを受けていたある少年は、加奈子に救われ、そして…。

現在と過去に少しずつ導かれて行き着いた、加奈子の真実とは。

感想

最初から最後まで物騒です。

スピード感、怖いもの見たさ、深まる謎…心休まる暇なく、終始ドキドキしながら読みました。

自分の日常の側にあるかもしれない世界は、描写が生々しくリアリティがあるし、親の愛としては常軌を逸しているような藤島の執念や、加奈子の女子高生らしからぬ立ち回りは怖かったです。

どこまで堕ちて行ってしまうのか、見たくないけど見ずにはいられない物語でした。

ころり的好き度

★★★★☆

コメント

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