「特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来/南原詠」あらすじ・感想

特許やぶりの女王 小説のあらすじ・感想

あらすじ

特許権を行使して企業から巨額の賠償金を奪い取る”パテント・トロール”だった弁理士・大鳳未来は、特許法律事務所を設立し、現在は特許権侵害を警告された企業を守る仕事をしている。

今回のクライアントは、Vtuber事務所《エーテル・ライブ・プロダクション》。

エーテルライブの稼ぎ頭である大人気Vtuber天の川トリィが使用する撮影システムに、特許侵害の警告書が届いたのだ。

天の川トリィの圧倒的才能を守るため奔走する未来は、やがて企業に隠された黒い事情に気づく。

感想

特許についてもVtuberについてもあまり知識がなかったので、未知の世界にワクワクしました。

作者自身が弁理士とのことで、こんなにも本格的な特許をめぐる頭脳線は、なかなか他では味わえないのではないでしょうか。

それでいて、パワフルな未来が時にはグレーなやり方で解決していく姿や、これまたパワフルなトリィのVtuberとしての圧倒的魅力、対して男性陣が未来とトリィに翻弄される様子などは、エンタメ性もたっぷりです。

特許について本格的すぎて少し難しいなとは感じましたが、科学技術と、英知と、才能が絡み合っていく展開がとても面白かったです。

ころり的好き度

★★★★☆

コメント

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