「紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人/歌田年」あらすじ・感想

紙鑑定士の事件ファイル 小説のあらすじ・感想

あらすじ

あらゆる紙を見分ける「紙鑑定士」の渡部は、「神探偵」と勘違いした女性が持ってきたジオラマの謎を解いたことから、新たな依頼人・晴子を紹介される。

晴子は行方不明の妹を探しており、唯一の手がかりは妹が何者かからプレゼントされたとみられるジオラマだった。

渡部はプロモデラーである土生井を頼りながら調査をするうち、ジオラマは殺人の告発であることを知る。

感想

まず紙鑑定士という仕事に馴染みがなくて、興味をそそられました。

ジオラマ製作についても知識がほとんどなかったので、土生井によるうんちくは面白く、ジオラマからいくつもの情報を見つけるマニアックさが、ついていけないけれど天晴れです。

渡部は紙鑑定士としては優秀なんだと思いますが、経営状況はそれほど良くなかったり、推理は土生井に任せっきりだったりと、普通な人という印象を持ちました。

そこがリアルだし、好感が持てて良かったです。

しかし後半から登場する元恋人がパワフルすぎてもはやコミカルなのと、犯人の性質や犯行の動機がエンタメ色が強くて、前半と後半で印象が変わる作品でした。

ころり的好き度

★★★★☆

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