「トギオ/太朗惣史郎」あらすじ・感想

トギオ 小説のあらすじ・感想

あらすじ

学校からの帰り道、僕は山で男の子を拾った。

口減らしのために捨てられていたその子を白と名付けかわがっていたが、それが原因で村八分にあい、学校でもいじめを受けるようになった。

そんな日々の中ある事件をきっかけに、僕は閉鎖的な山村での暮らしを捨て、新しい世界へと飛び出す。

都市と地方の格差が極端に進んだ社会での、ある男の壮絶な人生を描いた、このミス大賞受賞作。

感想

方言の強いセリフ、山に捨てられる子ども、農業が主産業と思われる村など。

昔の田舎でのお話かと思いながら読み進めていくと、突然あらわれる「オリガミ」なるもの。

なんの説明もなしに話が進んでいきますが、どうやらスマホの進化系みたいのもののよう。

このように説明が足りないと思う箇所がたくさんありましたが、そこがミステリアスで想像力を掻き立てられ、面白くて個性的なお話だと思いました。

特に首都と思われる「東暁」編はかなりのハイテク社会で、ついていくのが大変でした。

暴力的だったり性的だったりする描写もあるので、好き嫌いがわかれそうな作品です。

私は面白く読めたものの、とても疲れました。

ころり的好き度

★★★☆☆

コメント

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