「イン・ザ・メガチャーチ/朝井リョウ」あらすじ・感想

イン・ザ・メガチャーチ 小説のあらすじ・感想

あらすじ

レコード会社に勤める久保田慶彦は、大学生の娘や若手社員とうまく関われず孤独な日々を送っていたが、かつて洋楽アーティストを売り出した時の能力を買われ、アイドルグループの運営チームに加わることになり、生活が一変する。

国際交流の盛んな大学に通う武藤澄香は、自分の性格と留学先に悩んでいるとき、ある新人アイドルに心を奪われる。

ギリギリの生活をしながら舞台俳優を推す生活をしている契約社員の隅川絢子は、ある信じられない報道を目にする。

推し活ビジネスをしかける者とハマる者、その限界でそれぞれが見た景色とは。

感想

私自身は、好きなコンテンツや好きなキャラクター等はあっても大金を使うほど熱中するものはないので、とても興味深く、面白く読みました。

朝井リョウ作品はいくつか読んできましたが、陽が当たらない方の人たちの心理描写が好きだなぁといつも思います。

今回は特に、高校生の頃流行を追うクラスメイトに嫌悪感を抱いたり、様々な事に意識の高い大学の友人に背伸びをして付き合おうとする澄香に感情移入しました。

それに加え、今作は堕ちていく・堕としていく様子がリアリティがあって怖く、目が離せませんでした。

推し活にハマる人の幸福も、推し活を仕掛ける人の戦略も、なるほどなと納得です。

全体的にヒヤリとした雰囲気を持ちつつも、妙な熱量のある、不思議な魅力を持った小説でした。

ころり的好き度

★★★★☆

コメント

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