「失われた貌/櫻田智也」あらすじ・感想

失われた貌 小説のあらすじ・感想

あらすじ

媛上警察署捜査係長の日野は、変死体が見つかったと連絡を受ける。

かけつけた日野が目にしたのは、人相がわからないほどに顔が叩き潰され、全ての歯が抜かれ、両手とも切り落とされて指紋が取れない状態で遺棄された死体だった。

事件が報道されると、一人の少年が訪ねてきて言った。

「死体はほんとにぼくのお父さんじゃないんですか?」

その少年・隼人の父は十年前に行方不明となっており、身元不明の遺体発見の報道があるたびに警察を訪れている。

一方、週刊地方紙「北光ウィークリー」に掲載された警察への苦情が、媛上署の中で静かに波紋を広げていった。

感想

物語が始まってすぐ登場する変死体がグロテスクだったため、怖い話かなと構えましたが、人間ドラマで魅せてくれました。

バラバラだった出来事がひとつの答えに集約されていくのはミステリ!って感じで良かったです。

思いがけず最後は熱い展開でした。

「責任は本人に負わせる」「壊れた後の再生」。

日野が出した結論と隼人の子どもらしさのぶつかり合いは、胸にくるものがあり、思わず涙。

全体的な、個人的な印象として、なんとなく硬いというか、重いというか、楽しくはない。

でもとても面白かったと感じました。

ころり的好き度

★★★★☆

コメント

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