「がん消滅の罠 完全寛解の謎/岩木一麻」あらすじ・感想

がん消滅の罠 小説のあらすじ・感想

あらすじ

日本がんセンターの医師である夏目は、ある末期がん患者にあと半年の余命診断をした。

しかしこの患者は、生命保険の生前給付金を受け取った後、がんが消え去り、すっかり元気になった。

同様のことが続けておき、不審に思った夏目と友人たちが調べてみると、ある民間病院にたどり着く。

日本がんセンターでも救えなかったがんを寛解する民間病院では、一体何が行われているのか。

感想

優れた頭脳を持つ夏目の友人・羽島を中心として、謎を解いていきます。

その発想に驚かされ、なるほどと思うのですが、真相は…さらに驚きです。

これは伏線かなと思った点がいくつかあったのですが、夏目たちの謎解きの過程が面白いのですっかり忘れてしまい、終盤の解決シーンで回収されていく伏線はとても楽しめました。

そして何と言っても、先生を敬愛する意思が放つラストのセリフの衝撃はすごくて、えっ?!えーっ?!そそそそういうこと?!と、軽いパニックになりました。

専門的な部分はしっかり読まないと難しいのですが、この極上のストーリーを味わうためなら苦じゃないと思えます。 

ころり的好き度

★★★★☆

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