「一瞬の風になれ/佐藤多佳子」あらすじ・感想

一瞬の風になれ 小説のあらすじ・感想

あらすじ

サッカー狂一家に生まれ、サッカー漬けの生活をしていたが、いつの頃からか心からサッカーを楽しめなくなっていた新二は、高校に入学して最初の体育の授業、幼馴染の連と走った50m走に衝撃を受ける。

連をもっと走らせたい。連と一緒に走りたい。

そんな思いで、新二は連とともに陸上部へ入部する。

陸上に青春を捧げる新二の三年間の物語。

感想

努力型の新二と、天才型の連。

陸上初心者の新二とエリートの仙波。

友情、恋。

ザ・青春スポーツもの!って感じで、読んでいてとても清々しいです。

新二の不器用さ、ひたむきさ、コンプレックス、すべてが愛おしい。

100mを極めていく姿も、仲間とバトンをつなぐリレーも、他の部員たちもみんな、応援する気持ちで読みました。

お互いを認め合い、高め合っていく部員たちの姿は、心が洗われるし、元気をもらえます。

私自身は学生時代ずっと文化部だったので、運動部の青春って未知の世界なんですが、陸上ってこんなに繊細なものだったんだと、素敵な発見もできました。

熱く爽やかな、最高の青春小説です。

ころり的好き度

★★★★☆

コメント

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