「ちょんまげぷりん/荒木源」あらすじ・感想

ちょんまげぷりん 小説のあらすじ・感想

あらすじ

シングルマザーの遊佐ひろ子は、ある日奇妙な男と出会う。

頭はちょんまげ、腰には刀、和服に袴をつけた木島安兵衛と名乗る男は、180年前の江戸から来た侍だった。

行くあてのない安兵衛を家に置き、元の時代へ戻る方法を探す日々を過ごすうち、安兵衛は家事、特に料理の腕をメキメキと上げていく。

一方ひろ子は家事がなくなった分心に余裕ができ、仕事がぐんと捗るようになった。

6歳の息子・友也との関係も良好だ。

これは理想の家庭の形なのではとひろ子は考え始めるが、安兵衛が料理のコンテストに出場したことがきっかけで、ひろ子、安兵衛、友也の関係は変わっていく。

感想

江戸時代の武士の価値観と、現代のシングルマザーの価値観、どちらにも共感するところがありました。

特に、怒るのにはエネルギーがいるというひろ子には、同じ母としてわかるわかる!と頷いてしまいました。

それに対し安兵衛節で語られる教育論は、強引な点はありますが、ダメなものはダメとはっきり言うところは痛快であり、耳が痛くもあります。

江戸時代の価値観と現代人の価値観が影響しあって変わっていく安兵衛とひろ子の関係性に、わくわく、ハラハラ、そして考えさせられるものがあり、読みやすくユーモラスでエンターテイメント性に富んだ作品でありながら、現代社会に疑問を投げかける風刺的な作品でもありました。

ころり的好き度

★★★★★

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