「羊と鋼の森/宮下奈都」あらすじ・感想

羊と鋼の森 小説のあらすじ・感想

あらすじ

北海道の山間で暮らしていた外村は、高校性のある日、偶然立ち会ったピアノの調律に魅せられる。

音楽の経験も才能もない外村だが、調律師になるための専門学校に通い、かつて見た憧れの調律師・板鳥の勤務する楽器店に就職することができた。

毎日店のピアノを調律し、先輩の調律師やお客さんから教わる日々を重ねながら、外村は調律師として成長していく。

感想

静かで美しい文章に惚れ惚れしました。

そして外村の素朴でありながらも個性的な心理描写が愛おしい。

「山で暮らして、森で育っててもらった」という表現がありましたが、そんなふうに育つと、こんなに素敵な感性を持つ人間になれるのでしょうか。

それに調律師という仕事が、これほどまでも奥深いものだとは思ってませんでした。

私自身も子供の頃にピアノを習っていたり、音楽関係の部活動をしたりしていたのですが、調律にもっと注目していたら、もっと音楽を楽しめていたのではと、もったいない気持ちです。

華やかさはないけれど、大切な、そばに置いておきたい作品でした。

ころり的好き度

★★★★★

コメント

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