「ブラック・ヴィーナス 投資の女神/城山真一」あらすじ・感想

ブラック・ヴィーナス 小説のあらすじ・感想

あらすじ

金融調査部の相談員である百瀬良太は、倒産寸前の会社を経営する兄の頼みで、ある人物と会うことになった。

その人物とは、依頼人の最も大切なものを報酬に、神がかった株取引によって大金を授ける、黒女神と呼ばれる仁礼茜であった。

今回報酬の一つとして要求されたのは、良太。

見事依頼通りの大金を用意し、兄の会社を救った黒女神は、良太を助手にして様々な依頼を引き受けていく。

感想

プラチナブロンドの髪に黒装束、美しく冷淡な天才という、人間離れしたキャラクターの茜ですが、後半に連れて明かされていく人間味が良かったです。

金融ものは個人的に興味が薄く、投資の女神というタイトルから読むのをためらいましたが、思いのほかハートウォーミングなお話で、読みやすく思いました。

株は数字ではなく人間心理だという話が作中にあり、なるほど後半はとてもアツい展開になっていきます。

ただ最後の大勝負の取引がよく理解できず、株に詳しい方が楽しめるだろうなと思いました。

ころり的好き度

★★★☆☆

コメント

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