あらすじ
宝生麗子は、国立署に所属する若き女性刑事。
でありながら、莫大な財力を有する『宝生グループ』の総帥の一人娘であり、正真正銘のお嬢様である。
豪邸に帰り豪華なディナーを食べながら、この日は気まぐれに、謎に包まれた殺人事件について新人執事の影山に話してみることにした。
すると影山から、思いもよらない言葉が飛び出す。
「この程度の真相がお判りにならないとは、お嬢様はアホでいらっしゃいますか」
失礼千万な執事が鮮やかに謎を解いていく、連作短編ミステリ。
感想
刑事と財閥令嬢の二つの顔を持つ若く美しいお嬢様、毒舌執事、目立ちたがり屋のダメ上司。
主要な登場人物のキャラが立っていて、読みやすくエンタメ性のある小説です。
ほとんどが殺人事件であるものの、散りばめられたユーモアのおかげで重苦しくならず、楽しく読めました。
ミステリ部分もしっかりしていて、頑張れば理詰めで推測できそうな、難しすぎない筋の通った謎解きが楽しめます。
ころり的好き度
★★★★☆
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