あらすじ
宙(そら)には、「ママ」と「お母さん」がいる。
厳しくも愛情いっぱいに育ててくれる「ママ」とパパ、お姉ちゃんとの四人で暮らし、時々産みの母である「お母さん」を訪ねて甘やかしてもらう。
そんな日々を幸せに思っていた宙だったが、小学校へ上がるのを機に、お母さんと二人で暮らすことになった。
お母さんとの暮らしは思い描いていたものと大きく異なり、宙はショックを受ける。
そんな宙の心を温めてくれたのは、宙たちの食事の世話をしてくれている「やっちゃん」の優しさと、数々の料理だった。
感想
家族モノですが、登場するのは事情のある家族ばかり。
宙は産みの親である花野と離れて暮らしていたし、いざ一緒に暮らしても花野にはいわゆる「母親らしさ」はなく、独特の家族の関係を築いていきます。
不倫、モラハラ、DVも登場するし、恋の行方もふわふわしている。
でもとても温かくて、力強いお話だと思いました。
様々な事情があったからこそ出てくる登場人物たちのセリフには、ハッとさせられるものがいくつもあります。
中でも最終章の、加害者が被害者に謝罪をすることについて語られる場面では、その言語化が的確で、とても心に響きました。
私自身母親として、共感できるシーンも、反面教師にしようと思えるシーンもたくさんあり、ひとつひとつのエピソードがどれも大切なものになりました。
ころり的好き度
★★★★★


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