2015年12月6日初版発行の川口俊和著「コーヒーが冷めないうちに」のあらすじ・感想をネタバレなしで紹介します。
(読了日:2026年10月22日)
あらすじ
才色兼備で仕事一筋の清川二美子には、交際三年目の年下の彼氏、五郎がいた。
「大事な話がある」と五郎に呼び出され、期待に胸を膨らませていた二美子だが、喫茶店で切り出されたのは結婚ではなく、アメリカ行きの話だった。
プライドが邪魔をして自分の気持ちを伝えられなかったことを後悔していた二美子は、五郎が旅立った一週間後、再度喫茶店を訪れ、ウエイトレスに向かってこう言い放った。
過去に戻らせてください!
この喫茶店「フニクリフニクラ」は、過去に移動できるという都市伝説が噂されているのである。
過去に戻れる…ただしそれには、とてもめんどくさいルールがあるのだった。
不思議な不思議な喫茶店で繰り広げられる、四つの奇跡の物語。
感想
四つの章どれも素敵なストーリーなのですが、どのお話にもいまいち感情移入できませんでした。
時間移動のためのルールがめんどくさい点はユニークで面白いと思いますが、そのルールの由来とか、ワンピースの女性のエピソードとか、第四話での止むに止まれぬ理由とか、長くなってもいいのでもっと掘り下げてほしかったと思う点がたくさんありました。
シリーズがたくさんあるようなので、続編で明らかになるのかもしれませんが、この作品だけ読んだ印象では物足りないというか、ご都合主義のように感じます。
若年性アルツハイマーや病弱の妊婦といった、わかりやすく感情を揺さぶるテーマなので感動はできますが、もっと文章で盛り上がりたかったです。
登場人物のビジュアルや動作の描写がやたら細かいので、とてもイメージしやすいとは思いました。
著者は舞台の脚本家兼演出家で、本作が小説デビュー作とのこと。
なので、良くも悪くも脚本らしさを感じました。
ころり的好き度
★★☆☆☆


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