「光のとこにいてね/一穂ミチ」あらすじ・感想

光のとこにいてね 小説のあらすじ・感想

あらすじ

裕福な家庭に生まれたが、家族からの愛情を感じられない幼い結珠は、ある時から、定期的に母親に古びた団地に連れていかれるようになる。

母親の用事が終わるのを待つ間、結珠は団地で暮らす少女・果遠と出会う。

髪型、住むところ、着るもの、食べるもの、全てが違う結珠と果遠。

お互いがお互いを必要としているのを感じ、二人は心を通わせていくが、母親に振り回され突然の別れが訪れる。

時は流れ、高校生になった結珠の前に現れた、見違えるほど美しくなった果遠。

突然の再開に戸惑い、喜ぶが、二人はまたしても運命に引き裂かれる。

二人の女性の、約20年にわたる、美しく深い愛情を描いた長編小説。

感想

親の抑圧下にあった小学生時代、自分の家族を客観的に見られるようになった高校生時代、それを経て自分で生活できる大人になった、結珠と果遠。

その時その時の心理描写は素晴らしく、また「光のとこにいてね」というフレーズがすべての章に活きていて、物語を読むことの喜びを感じました。

二人でならどこだって行ける、なんだってできる。そんな強さを感じる愛情が、涙が出るほど伝わってきます。

結珠と果遠だけでなく、隣人や配偶者との関係も、危うく、切なく、美しく描かれていました。

「運命」というものを見せてもらった!と思いました。

ころり的好き度

★★★★☆

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