「熟柿/佐藤正午」あらすじ・感想

熟柿 小説のあらすじ・感想

あらすじ

酒に酔った夫を助手席に乗せ、大雨の中を運転していたかおりは、突然現れた老婆を轢いてしまう。

人を轢いたことが明るみになれば、警察官の夫は、お腹の子の今後はどうなるのか。

思わずそのまま走り去るが、この瞬間からかおりは人生のレールを外れてしまった。

罪を犯した母親の、息子を思い続ける人生を描いた長編小説。

感想

熟柿。知らない単語でしたが、この物語にぴったりの素敵なタイトルですね。

派手な展開だとか先が気になるというわけでもないのですが、するすると入ってくる文章なので、どんどん読み進められました。

ひき逃げ、連れ去り、侵入。許されない行為をしてしまったかおりですが、その時、そしてその後の人生の数々のシーンで、思わず共感や同情をしてしまいます。

犯した罪を忘れず自責を続けるかおりの生き方と、丁寧な文章がそうさせているのだと思います。

暗めのストーリーに光が差すラスト、とてもよかったです。

ころり的好き度

★★★★☆

コメント

タイトルとURLをコピーしました