「けんぐゎい/朝倉かすみ」あらすじ・感想

けんぐゎい 小説のあらすじ・感想

あらすじ

江戸時代。

幼い頃に重い疱瘡に罹り、顔と体中が痘痕だらけのふゆは、そのぶつぶつのせいでいつも負い目を感じていた。

十歳で手習いに通い始めると、利発で思慮深いところを買われ、手習い師匠の手伝いをするようになった。

十八の時、背が高く、美しく、物腰のやわらかな青年・宗三郎が手習い師匠の養子に来ると、ふゆは恋に落ちる。

しかし宗三郎は異常に歪んだ性癖を持っており、ふゆは手籠めにされてしまった。

ふゆを初め「世間並み」の外側にいる「圏外」の女たちの狂わされた人生と、そこから立ち上がる姿が描かれた、第175回直木賞受賞作品。

感想

インパクトのある表紙とタイトルに負けず劣らず衝撃的な内容です。

江戸時代の物語ということもあり、単語、呼び名、人物のセリフのリズムや言い回し等が初めは読みにくいなと思いましたが、文学的かつ劇的なお話で、途中からは没頭して読みました。

手習い所で能力が認められていくふゆに励まされ、宗三郎の異常性癖に苦しくなり、女医者との修行の日々に力をもらい、終盤、“くゎいぶつ”のシーンでは、感動、恐ろしさ、美しさ、狂気、かっこよさ、色々な感情が押し寄せてきました。

人によって抱く読後感が様々になりそうなこの物語、私は、ふゆが神々しいなと感じました。

ころり的好き度

★★★★★

コメント

タイトルとURLをコピーしました